久々にはまった

ここ数年、推理小説ではまる作家さんがでてこなかったのだが、やっと見つけた!雫井脩介氏の作品。嬉しいなぁ。育児のかたわら、あっという間に読めてしまった。

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■犯人に告ぐ

連続幼児殺害事件の犯人を捕まえるために、
劇場型捜査(テレビに出て犯人に呼びかける)をして犯人を捕まえようとするが・・・。

複雑な人間関係、登場人物の心理描写、立場がわかりやすくて惹きこまれる。心理戦もおもしろい。読みごたえあり!

豊川悦司(主人公にぴったりです)で映画化されるそうで、
どこまで小説の世界を再現できるか楽しみ。

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■クローズド・ノート

うってかわって恋愛もの。こういう小説も書くんだなぁ。
なんだか同じ人が書いたとは思えない作風。
こちらもさくさく読めて、最後も簡単によめてしまうけど、温かくて切ない話。
読み終わった後も、ラストは何回も読んでしまった。
こちらも映画化されるそうで。

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■虚貌

前半の犯罪シーンは嫌~な気分で、重い話かと思いきや、後半、そうくる?!って思わせ、最後は後味よく?終わった感じだった。
私としては、この「彼」が今後どういう道を歩いていくのか気になるところ。

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■火の粉

隣に住んでいる人がもしかして・・・というせまりくる恐怖にドキドキ。

読むうちに、どんどん不安になっていって、
登場人物に変わるがわる感情移入していくうちに、
何が本当か真実はどうなのかわからなくなっていく。
気付けばどうしようもない状態に追いつめられていく。

ここまで典型的な人はいなくとも、案外、こういう人っていそうで怖い。

続きが気になって気になってあっという間に読み終えた一冊だった。

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ブッチュくんオール百科

Butyu_1 我が家で重宝されている本。それは「ブッチュくんオール百科」。作者はあの「バカドリル」の天久聖一氏とタナカカツキ氏。私の笑いのツボ、ド真ん中。

主人公は卑し系のブッチュくん。性欲宇宙人だけあってエロス!!作者は無事故無事雄(むじこぶじお)ということになっているが、中身は全部嘘という、デッチあげ漫画の大百科。でも本当にこの漫画があるかのような仕上がりがまた素晴らしい。

わき役もみんな個性的。読むたびに新たな発見と笑いがある。もうこの感性と発想、大好き、最高!この本がおもしろい!という人とはみんな友達になれそうな気がしてしまう。

で、あまりのおもしろさに以前、友達にプレゼントしようとして、本屋を駆け巡ったのだが、どこにもなくて仕方なく店員さんに

「ブッチュくんオール百科って本探してるんですけど・・・」(小声)

と言ったら「はい?」と言われたのでもう一度言うはめに。恥ずかしかった。結局、廃盤になっていてもうなかった。だからますます貴重な1冊。

↓ブッチュくん、会社で開けたらあわてた~。会社では開けないように。。。

http://www.kaerucafe.com/ka2ki/kweb/work/2000/butchu.html

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「イン・ザ・プール」:奥田英朗

Pool 本を読んで笑うってあまりないのだけど、これには笑わされた。

こんな精神科医ありなのってぐらい、めちゃくちゃな医師、医伊良(←先生なのに呼び捨てが似合う)に患者が振り回されているうちに、本来の自分に気づいたり、自分を受け入れていったり・・・ 

とにかく医伊良の言動がおもしろい。これは治すための演技なのか、天然なのかわからないけど一般常識をこえてる。私もここまであるがままを通せたらなぁと、ある意味うらやましい。患者の方も変わった病気だが、当事者としては深刻。でもそれがまた余計に笑える。

ドラマでは阿部寛が医伊良役だったけど、だめだめ、かっこよすぎ。マザコンだしデブで注射フェチなんだもん、イメージとしては、え~、なんかこの人、生理的に嫌っ。きもい!鼻毛でてるじゃん。みたいな。病気が治るとしてもちょっとこの先生には・・・って感じ。

でも主役がそれでも・・・いや、それだから、おもしろい。

「イン・ザ・プール」で笑った人は「空中ブランコ」も読みたくなるはず!

文庫OFF劇場でbunkoをチェックする!

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「コンセント」:田口ランディ

Konsent 「コンセント」は主人公の兄が部屋で衰弱死してしまう。掃除機がコンセントにささったままで、急に生きるのをやめたように。その原因を主人公は探す。

読み始めると、まったく予想のつかない展開。最初、自分とはぜんぜん違う感性にどう受け止めたらいいのかわからない。「コンセント」を読んで衝撃をうけたが、頭の中で整理しきれず三部作といわれている「アンテナ」「モザイク」も読みたくて仕方なくなる。

心理学、哲学、オカルト、ミステリー、スピリチュアル・・・言葉でも実体でもあらわせない"何か"を私も感じてしまう。仕事帰りの電車の中で読んでいたが、体に電気が走ったような、ここにいながら、どこか違う空間にいってしまったかのような奇妙な感覚を、主人公とともに味わったのだった。

文庫OFF劇場でbunkoをチェックする!

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